木曜レジオ

恥の多い人生ですね(達観)

花の話

日記。

今日は職場の同期たちと花の話になった。


花は良いプレゼントだ。

食えもしないし、すぐに枯れる。

あれは、かなり純度の高い「気持ち」の塊なのだ。
良き代弁者だ。

気持ちは食えないし、そのままであり続けるものではない。

昔は花なんか何が良いのか何も分からなかった。

花は、図々しくない。

枯れて残らず、でも気持ちに彩を添える。

まぁ100本のバラの花束とかだとそれはまた違う話になるんだけど、数本の花束とかはちょうどいい。

花束を買おう、と思った人の気持ち、花束を作った人の気持ち。
それらが緩やかに束ねられている。

そんな話をした。

もしも今後機会があれば、ちょっとした花束を買ってみようかな、そんなことを思った。

好きこそモノの6品目 トートバッグ

ひたすら自分のお気に入りのものを紹介してゆくこのシリーズ。
前回がこちら
structural-alien.hatenablog.com

今回は6品目と言いつつ一つではないです。
僕の息の長い趣味の一つにトートバッグ集めと言うものがあります。
トートバッグって可愛いデザインでお値段もそこそこでついつい勝っちゃうんですよね。そんなこんなである程度溜まってきたので見つかった分を写真に撮って記録に収めようかと思います。(引越しの前後で捨てちゃったものもあるしもっと前にやっておけばよかったな……)
まともなレビュー記事にする気もないのですがせっかくなので評価ポイントも作っておきます。
①値段
②サイズ感
③生地の硬さ・丈夫っぽさ
④扱いやすさ
⑤可愛さ

1 .UNIQLOのトートバッグ小

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ユニクロのレジ近くに売ってるやつですね。
①値段 調べとく
②サイズ感 普通
③生地の硬さ・丈夫っぽさ そこそこ 本は入れたくない
④扱いやすさ 普通
⑤可愛さ ない
まぁ普通のトートです。柔らかタイプですがそこそこ丈夫そうで気安く使えますね。でも可愛さはないので着替えの下着をリュックに詰め込むときのバックインバックみたいにして使ってます。そのうち刺繍したり染めたりして楽しもうかなとか思ってます。

2.UNIQLOのトートバッグ大
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①値段 調べとく
②サイズ感 少し大きい
③生地の硬さ・丈夫っぽさ そこそこ 本は入れたくない
④扱いやすさ 普通
⑤可愛さ ない
おっきくなりましたね。言うことはないです。

3.PayPayとセブンイレブンのコラのトートバック
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①値段 無料
②サイズ感 レジ袋並
③生地の硬さ・丈夫っぽさ 割と丈夫 生地は硬い
④扱いやすさ そこそこコンパクトにできるが持ち運びするほどではないので職場と家の引き出しに置いてある。
⑤可愛さ CHUMUSのペンギンモドキ可愛い 色もいいよね
キャンペーンでもらえる無料のやつですけど割といい作りです。
職場の同僚にもらった思い出の品ですね(大袈裟)。

4.ナノバック
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①値段 調べとく
②サイズ感 ガチでレジ袋サイズ
③生地の硬さ・丈夫っぽさ うっすい 本あんまり入れたくないな
④扱いやすさ めちゃコンパクトにできるのでリュックに忍ばせてる ギリリュックに入らない!って時に何度か救われた 
⑤可愛さ 色がかわいいよ

5.たぶなさんデザインのスズリのトートバッグ
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①値段 スズリのトートバック
②サイズ感 レジ袋より二回り大きい
③生地の硬さ・丈夫っぽさ 丈夫!
④扱いやすさ 特にギミックがあるわけではいがサイズ的に物の出し入れがしやすくて実習で使いまくってた
⑤可愛さ クソ可愛い
死ぬほど可愛いよね。みんなも買おうね。


6.温井?さんのトートバッグ
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①値段 忘れた
②サイズ感 レジ袋より二回り大きい
③生地の硬さ・丈夫っぽさ やや弱そう 本は入れたくない
④扱いやすさ 観賞用になってる
⑤可愛さ 天元突破してる

もー可愛すぎ。数量限定で脳死で購入した記憶。可愛いね。

7.IKEAのトートバッグ
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①値段 気が向いたら調べとく
②サイズ感 そこそこ
③生地の硬さ・丈夫っぽさ 死ぬほど丈夫
④扱いやすさ 詰め込める
⑤可愛さ IKEA!!
なんだこの形!?使ってた時はなんも感じてなかったけど。舟か?

8.無印の有料バッグ
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①値段 150円?
②サイズ感 デカァい!!!
③生地の硬さ・丈夫っぽさ 死ぬほど
④扱いやすさ なんでも入る
⑤可愛さ ない 四角い
なんでも入る。ひとまわり小さいやつを洗ったペットボトルを溜めて近所のスーパーの回収するところに持って行く時に使ってる。

9.多分清華大学の学園祭で買ったトートバッグ
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①値段 2000円くらい
②サイズ感 レジ袋の二回りでかい
③生地の硬さ・丈夫っぽさ 薄そうだけど割に強い
④扱いやすさ 割とハードに使えてる
⑤可愛さ カワイイよなー 何がHATACHIなのか意味わかんねぇ

10.フランソワ・ポンポン展のトートバッグ
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①値段 2000円くらいだっけ?
②サイズ感 レジ袋の四回りでかい
③生地の硬さ・丈夫っぽさ 硬い!丈夫!
④扱いやすさ 死ぬほど便利
⑤可愛さ 可愛い 遠目に何のデザインかわかんないのもいい

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いやこれ背面?にスマホがいい感じに入るポケットがあるんですよ。めちゃ使いやすい。参考に測量手帳いれてます。
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中にはポケットが二つ。長財布も入りますし最高ですね。

まだもう少しあるはずなんですが行方不明なので、発見したり、購入したら順次追加していきます。


11.なんかどっかの美大生のギャラリーで売られてたやつ
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①値段 2000円くらい
②サイズ感 レジ袋の二回りでかい
③生地の硬さ・丈夫っぽさ 薄そうだけど割に強い
④扱いやすさ 割とハードに使えてる
⑤可愛さ 音楽系のデザインなのはわかる、ミキサーとかなのかな?
印字がうまくいかなかったかで安かった記憶。掠れてるのもそれはそれで可愛いからヨシ。

ハルキゲニア

ハルキゲニアという生き物のことをご存知だろうか。
俺はよく知らない。
村上春樹とは関係がない。多分。
古代の地球にいた生物の一種で、蛇の背中に刺刺を生やして、ヒョロヒョロの足と顎の下から触手を生やしたような生き物である。
発見された当初はトゲが足だと思われていたという話を何処かで聞いた気がする。表裏が逆に思われていたわけだ。
そんなハルキゲニアが僕の目の前にいる。
職場からの帰り、雨が降りしきる道をトボトボと歩いているといきなりソイツは十字路の向こう側にいた。
ヌメヌメとした蛇のような体にトゲトゲとした背中、そして触手と頼りない足。
ボゥと電柱の灯に差照らされたソイツはこちらをじっと見つめていた。
だがコイツはハルキゲニアではない、何故なら体長が5メートルくらいあるからだ。
しかも上下が逆さまでトゲをアスファルトの地面に突き立てていた。
カリカカリカリカリ
思わず硬直していた僕だったが、アスファルトを擦る不快な音で我に帰った。
ハルキゲニアはそのトゲを器用に動かしてこちらににじり寄っていたのだ。
拳大ほどの黒々とした眼球と思われるモノがこちらを見つめている。
逃げなければ。
そう思った。
「私はコケているのだが」
いきなり話しかけてきた。
「えっ、あっはい」
くそッ、思わず返事をしてしまった。
「コケて困っている生き物がいたら助けるのが生物としてのあるべき姿なんじゃないか?最近の生物はダメだな」
生物種としてダメ出しされた。いや、古代生物こそ助け合いとかしてなかっただろう。知らんけども。
てゆーかお前は絶対ハルキゲニアじゃねえし。
「いやー、でもなんかデカイしどうしたら良いのやら」
そんなことを言いつつヘラヘラしていたらソイツは呆れたような声で言った。
「ハァ、もういい、なんとかする」
そういうとカリカリと音をさせつつ僕がいる方向とは違う道へと進み始めた。

その日以来、俺は何となく逆立ちの練習を始めた。なんとなくあのハルキゲニアが見ていた景色を知りたくなったのだ。元々隠れた才能があったのか3ヶ月も続けていると普通に逆立ちのまま歩けるようになった。

ある晩、真夜中の河川敷で逆立ちのまま散歩をしていると目の前にハルキゲニアが現れた。
「助けてやろうか?」
どうやら俺がひっくり返っていると思ったらしい。なるほど、コイツ、いいヤツじゃないか。
「いや、いいよ、好きでやってるだけなんだ」
「そうか」
数ヶ月ぶりに会ったハルキゲニアはどうやらちゃんとした向きになれたようだった。
薄暗い河川敷で月の明かりにぼんやりと照らされた彼はいよいよ夢のような存在だった。
「よかったな、ちゃんとした向きになれて」
そう言うと
「うむ、だがまぁこれはこれでつまらん景色だ」
と最初会った時のようにまたため息をついたのだ。
「上か下かなんて自分が分かっていれば大した問題ではないのかもしれんな」

そのあと俺たちは川に飛び込んで空を眺めながらのんびりと浅瀬に浮かんでいろんなことを語り合った。

目バキバキおじさんの話

日記。

Twitterで「目バキバキおじさん」の話が流れてきた。話というか体験漫画と言うか。
まぁそのおじさんがどう言う背景の人かは置いておくとして、俺自身は目がショボショボしすぎてるんじゃないかと思った。

夜の散歩中に目をバキバキにしてみるとこんなにも空は高いのかと気が付いた。

普通に歩いてる視界で空って目に入ってくるものなんだな。

思えば眼鏡をかけるようになってからと言うものずっと目がショボショボしてる気がする。視力の左右差がありすぎるせいかいつも若干眼鏡の度があっておらず目を細める癖がいつしかついてしまっていたのだ。

明日からはもっと目をバキバキにして生きていこう。
ただでさえ視野狭窄なにんげんなのだから。

深夜の愚痴

久しぶりのこのコーナー、というかブログも久しぶりか、というこのくだり含めて何回やったんだという。

 

最近というか常に思ってるんだけど、日記が書けるようになりたい。

いや書くだけならできるんだけど、続かないのだ。

あの手この手で工夫するが続かない。ツイッターはほぼ毎日何か書き込んでいるというのに。

何が違うのだろう。

そもそも日記をなぜ書きたいのかというと、「連続性が欲しいから」だ。あまり過去を振り返る癖がないもので、何とかしてその習慣をつけたい。

とはいえもっと根本的なところにあるのは日記に対するあこがれな気がする。

だから続かないのだ。

カッコつけようとするから。しょうもないなぁもう。

日記なんて構えたものじゃなくて、やったことリストでも作ればいいのかな。

それはそれで意義がありそうだ。

ブログを日記にすることも考えたが、さすがに個人的な体験を逐一ネットに挙げる気にもならない。まぁツイッターでさんざんやってるんだが。なんか違うのだ。

つーかこの深夜の愚痴シリーズが一番日記っぽいな。日記、書けるんじゃん俺。毎日とはいかないが。やったね。ひさしぶりにすっきりしたので気持ちよく寝る。

【簡潔映画レビュー】竜とそばかすの姫【考察】

 

映画レビュー記事は久しぶりだ。

 

いつも通り、独断と偏見に満ち満ちた感想と考察未満の何かを書き殴ろう。

前回

structural-alien.hatenablog.com

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観たわけだ。



 

雑な感想

事前情報一切なしに見にいったのだが、そこそこ楽しめた。また観たいかと言われれば否であるが。映像や演出は綺麗だった。映画館で見れば大いに迫力がある。逆にいえば映画館で見なければその種の感動も薄れかねない要素もある。多くの映画がそうだという話もあるだろうが、尚更という話だ。

以下ネタばれである。

 

 

思ったよりも美女と野獣

美女と野獣的な映画が作りたかったと言う話をどこかで観たが、あまりにも美女と野獣すぎないか。城に住う妖精、ベルのフード、秘密の薔薇。パクリだとか言うつもりはないしオマージュなんだろうが、もしも現代版「美女と野獣」が作りたかったのならそれはディズニーの仕事なんじゃないかと思った。

逆に言えば、ディズニー以外の人間が作った美女と野獣としてはいい出来だったのではないだろうか。変なパチモノくささはなかった。表情や手の動きはかなりディズニーぽかった。

しかしストーリーという意味ではベルが竜に惹かれていく過程があまりはっきりせず、モヤモヤとした。僕の読解力不足といえばそれまでだが。

 

美女と野獣ではない部分

終盤になるにつれて徐々に美女と野獣ではない部分が明らかになってくる。

これはある意味で「美女と野獣」に観せかけたこと自体がミスリードになっておりある種のトリックとして成立している可能性がある。竜の正体の少年が虐待されていることが明らかになり、鈴は「見も知らぬ子供」を自らの母と同じように助けに行くことを決意するのである。恋愛感情だと(読者に)思われていたものが実は家族愛に近いものであったというミスリードは「フルーツバスケット」でも描かれていたものである。

 

 

しかしこれでもなお非ディズニー的というよりは、むしろディズニーのオマージュのに成りかねない。なぜならば、ディズニーでもすでに似たようなことが行われているからだ。それは「アナと雪の女王」である。あれも途中までは王子と姫のラブロマンスに見せかけて最終的には家族の物語であった。やはりこのミスリードすらも脱ディズニーであることも、「ディズニーの仕事」だったのである。そういう意味でこの映画はどこまでもディズニー的だったのではないだろうか。別にそれ自体が悪いわけではない。だがしかし、そこまで寄せた、寄ってしまった意図が分からなくて困惑するのである。

ディズニー云々を抜きにしても、最後に少年が「闘う」ことを誓うシーンがあるのだが、少年はすでに戦っていたし、彼は無力であっても弱くはないはずだ。だからこそ外からの助けが必要だったのであり、その助けとは精神的なもの以上に行政の介入であるはずだ。

非常にモヤモヤした。

 

不満は多く述べたが

不満は多く述べたが、楽しめた映画であったのは間違いない。「U」の世界の重層的なデザインやアバターたちのデザインの華やかさ、そして魅力的な楽曲はどれも素晴らしかった。

広大なネットを舞台に世界を救う話と2人の兄弟を救う話という意味ではサマーウォーズと対になる作品であったのかもしれない。

 

 

理解のある彼女さん

「マナーなんて、勝手な話だよ、誰の許可を得たんだか」

そう言いながら彼女はくちゃくちゃと音を立てながら夕食をほうばる。口の周りもテラテラしている。

「そう思わない?」

ビッ、とフォークの先をこちらに向けてくる。ついでにソースも飛んでくる。

「そうだね」

僕はひとまず肯定して食事を進めることにした。ご飯は穏やかで和やかであるべきだ。

メガネに飛んできたソースをナプキンで拭う。

テーブルを挟んだ向かいの彼女は片膝を立てて椅子に座り、咀嚼音をこれでもかと立てながら、フォークも箸も握り込んでむしろ器用なんじゃないかという食器の使い方で食事を続ける。スープを飲むときもきっちりとズズズッと落語ばりに音を立てる。もしここにマナー講師がいたら白目を向くのだろうか。

少なくとも僕にとっては不快だ。

だがしかし、彼女の言うことにも一理ある。僕が一連の行動を不快に思うのも、マナーに洗脳されているからなのだ。内在化してるとでもいうのだろうか。哲学はよく知らないが。

確かにそういう意味ではマナーは僕の一部であって僕自身を構成する要素ではあるのだが、フォークをきちんと持つことや、クチャクチャしないことが僕にとってそこまで重要なこととは思えない。なのにこんなにも心が揺るがされるのは不思議なことだ。

「でも、案外いけるもんだね。これ」

フォークでツンツンしながら彼女が僕の手料理を寸評する。

「お店開けるんじゃない?」

「冗談言うなよ」

適当な褒め言葉に苦笑する。

「『キングスマン』って映画見た?」

「ん?あぁ、あのギャグよりの007みたいな?」

続編も見たはずだ、確か。

「あの映画にさ、『Manners Maketh Man.』てセリフがあるじゃん」

映画の予告でも使われていた印象的なシーンだ。

「あれ、礼儀が人を作るってスンゲーこと言うなって思ってさ。礼儀が出来なきゃ人じゃないって平家みたいなこと言うよなって」

平家にあらずんば人にあらず。

「確かにね。むしろ映画の後半は下品寄りだった気もするしな。ガラハッド自身も紳士らしさなんかかけらもなく大暴れしてたかも」

「ねー訳わかんなかった」

「んでも確かあれって『礼儀ができれば紳士になれる』みたいな意味かと思ってた」

「んあ?」

彼女がなんじゃそれという顔で眉を潜める。

「映画館で見たときの字幕は忘れたけど、どんな生まれの人間でも礼儀ができれば紳士になれるっていうニュアンスだと思ってた」

「はー、平家とはむしろ真逆な訳だ。生まれ育ちを乗り越えるためのマナーっていう」

「うん、だからマナーも決して馬鹿には出来ないかもしれないよ。それは自分の内面や背景を隠すための武器になるかもしれない」

「なーるほど、だから君はきっちりとしてる訳だ。こんなモノを食べながら」

そういって彼女は僕が見知らぬ女性を拉致して調理した夕食を見た。

「そうだよ、だから大事なんだ。マナーが僕をここに立ち止まらさせる」

「なるほどなるほど、理解した」

そういって彼女は何度もうなずいた。