もく読日記 一冊目 オーソドックスとカトリック
以前何回か読書日記なるものを書いてましたが、心機一転「もく読日記」としてカウントし直すことにしました。特に深い意味もないんですけど。
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目標としては1年間で10冊かな…低いとか言わないで…
もし20冊読めたらそんときは自分へのご褒美として好きな作家さんの画集を買うことにしようかな。
兎にも角にも一冊目です。
オーソドックスとカトリック どのように違うのか 歴史と多様性を知る
及川信 著
以下amazonnの紹介文より
本書は、オーソドックスとカトリックに精通した著者が、さまざまな角度から二つの教会の概観、信仰生活の実態を広く比較・検証・紹介する。
「オーソドックスに教皇はいないのですか」、「クリスマスとイースター、どちらが重要?」などのオーソドックスになじみのない人々がもつ、素朴な疑問にもわかりやすく答える。オーソドックスやカトリックの人ばかりでなく、キリスト教に関心のある人や、他宗教の信仰者にもおすすめの書。オーソドックスを知ることは、キリスト教の原点、多様な発展の歴史、ダイナミックな創造性と包容力を知ることにつながる。
特に記念すべき一冊目だから、だとかそういうわけでもなくなんとなくの一冊目です。
オーソドックスと言われてもピンとこないかもしれないが、正教会といえば「あーロシア?」とか「ギリシアの?」となるかもしれない。そう、本書はその正教会の司祭によって書かれたものでる。
詳しい内容については僕が迂闊に語るのも良くないだろうから避けるとして、非キリスト教信者としての感想は以下のようなものになる。
我々が所謂「キリスト教的なもの」として理解している言葉の多くがカトリック由来のものでありーそれ自体は意外ではないのだがー思った以上に同じキリスト教であるオーソドックス(正教会)の語彙と互換性を持たないということである。
似た意味でもニュアンスが異なったりそもそもそんな概念が存在しなかったり(本書の「煉獄」についての話は僕の中でのキリスト教観にそこそこ大きな影響を与えた)するのだ。
簡単なことではないが知ってしまった以上気をつけようと思う。
また本書はカトリックをある意味客観的(第三者的)視点から観た際のその歴史と苦悩についての一資料になるものだと思う。
その長い歴史の中で権力と近くならざるを得なかったカトリックの苦悩を垣間見ることができた。
このくらい軽い感じなら続くかな?