木曜レジオ

恥の多い人生ですね(達観)

ふざけた話

(いつもの雑な小説?ですがいつも以上にふざけていて特定の作品のパロディネタがあるというかそれだけのために書いてるので、そういうのが許せない人は読まないで下さい)


「うえっへへ、クミちゃん、キミも悪い子だなぁ」
ツイてる!今日はツイてる!!
俺、畠山道彦は己の豪運に感謝した。
いつも通り援助交際掲示板でアポを取って女子高生と待ち合わせしたのだが、とんでもない美少女が来やがった!
これまで両手足では足りんぐらいの援交を重ねたが、それまでのメスガキどもが霞むくらいの美少女っぷりだぜ。
「まぁね」
ツーンと済ました顔をしている。こういうのもタマンねぇんだよな。
立話もそこそこにホテルに直行して、部屋に行くとクミちゃんが突然立ち止まった。
「どうした?」
金縛りにでもあったみたいだ。
「…っ、なんでもない…早くシャワー浴びてきてよ、しっかり体洗ってよね」
「お、おう!」
なんだよ、ノリノリじゃねぇかよ!
俺はすぐさまシャワー室に飛び込んだ。念入りにしっかり時間をかけて下半身を洗いながら、しかしやはり先程のクミの態度が気になった。
もしかして、「見える」系の人間でラブホ部屋の地縛霊とか見えちゃったのか?何度かこのホテル使ってて、そんな話は聞いたことがねぇが…。
あったけぇシャワーを浴びてるはずが変な寒気を覚えた。
「いやいや、ねぇって」
なんだか不安になった俺は気を紛らわせようとしてクミに話しかけることにした。
「もう少しで洗い終わるからねー!」
…返事がない。
あれ?もしかして俺、ハメられた!?
慌ててびしょ濡れのままベッドのところまで走ると、クミは居なかった。
「やられた!!」
財布!慌てて俺は自分の財布の中身を確認する。
「あれ?」
免許証も金も全て無事だ。特に会社の機密書類とかも持ち歩いてない。
「つーか、クミちゃんの鞄とかもそのままじゃん」
逃げたわけじゃない、のか?
どうなってる?
バケモノでもこの部屋にいて、クミは攫われちまったのか?
どうするどうする。
てか、美人局とかか!?
俺はこの部屋から出るべきなのか?
そう考えつつもあの美少女とヤレる千載一遇のチャンスを逃したくないリビドーもまた強い。
理性とリビドーのアンビバレンスな状態に陥って俺と俺の股間はしばらく固まっていた。
すると、妙な音が聞こえてきた。
ジジ、ジジジジジジ…
なんの音だ…?背後から聞こえてくる。

ゆっくり振り返る。
「な、な、な、?!」
まるで3Dプリントでもされるかのようにクミが頭から「転送」されてきていた。

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