木曜レジオ

恥の多い人生ですね(達観)

人生をやり直すならいつ?

現在の職場の直属の上司はおそらく所謂「陽キャ」である。

 

そんな上司がいきなり「人生をやり直すならいつ?」という問いを提示した。

僕の脳内にはぐるぐると留年のことや進学の後悔そんなものが渦巻いて瞬時には答えられなかった。あまりに失敗が多くどこに手をつければいいのかわからない。

上司はというと、「学生時代」だという。

その理由は「楽しかったから」だそうだ。

根本からして僕のような人間とは考え方が違う。

もう一度人生をやり直す、というと僕は、僕のような人間は必死で少しでもマシなものにしようと無駄な人生の粗探しをしてしまう。

とはいえこれは無理からぬことで、僕もある意味前向きな意味で過去の粗探しをしてしまうのだ。

そもそも上司のような人間は「戻りたい過去」があるからこそ、「もう一度」同じ人生を経験したいと思うのだろうが、僕はそうではない。常に今が一番幸せなのだ。人生上り調子、逆に言えば過去はいつだって失敗と諦念に塗れ、たとえその時「幸せ」を感じた時間であろうが戻るのは億劫である。常に綱渡のようにコイントスを正解し続けているような人生の体感なのだ僕は。そんなコイントスをもう一度させられるなんて正直ゾッとしない。

だから常に「最高」な現在に比較して過去は反省の場所になるのだ。