木曜レジオ

恥の多い人生ですね(達観)

深夜の愚痴

BABYだいじょばないから それもぜんぜんだいじょばないけど しかもBABYだいじょばないよね いつもスリルに囲まれてる

  Perfume「だいじょばない」より

久しぶりのこのコーナー。

はー。なんとなく新しい仕事に慣れてきたような気もしますし、自分の力不足の解像度が日々上がる毎日でもあります。

特に愚痴るようなこともないんですけど、こんな場ででも言っておきたいことが一つ。

最近ブログで始めた「患者かもしれない」シリーズについてです。そんな多くの人に呼ばれてるわけでもない自己満足のシリーズですけども楽しく書いています。 あの冒頭でなんの脈略もなくなんかの歌詞を引用してるやつです。今回この記事でも冒頭でやってるやつです。あれがなんなのか。内容にリンクしてるようでしてない感じにしてます。 あれのモデルになってるものは2つあります。

一つは戯言シリーズの各章の冒頭の名言?ですね。あれ、中学生の時に読んで完全に魂に刻まれちゃったんですよね。あんなん浴びたら死ぬまで厨二病ですよ。 あのフォーマットめちゃ憧れちゃうんですよね。

もう一つは匿名ラジオというネットラジオの冒頭で、ラジオパーソナリティの1人が突然歌い始めるやつですね。あれも本編には特に関係ないですね。そもそも、このブログのタイトルになってる「木曜ラジオ」という名前の引用元でもあります。あのラジオめちゃ楽しいんですよねー、仲良しオタクが楽しそうに会話してて……僕はひたすらネットの海に独語を繰り出している訳だが。

なので、まぁあの歌詞の引用は僕がやりたいことやってるだけで特に深い意味はないって感じですね。別に予防線を張ってるわけでもないけれど、どっかで言っときたいなぁという。

僕は何かの歌を聞く時、基本的に歌詞をほとんど聞き取れてなくて、カラオケで歌う時に歌詞を再発見することが多いです。最近はカラオケに行くこともなくて、それすら無くなっていました。 新しい職場に変わって電車通勤になることでSpotifyの使用頻度が爆上がり、Spotifyの機能のおかげで歌詞がすぐさま確認できるようになりました。そして、上に書いたブログで引用するためにお気に入りの歌の歌詞をメモするようになりました。 いやー、歌詞っていいですね。もしかして僕はドーナツの穴だけ食うみたいなことをずっとしてたんですかね? 途中から歌詞を読むのが楽しくなってきてしまいました。これからは歌詞も楽しもうかなーという感じです。 こんな感じ。

好きこそモノの8品目 古着 REDKAP soft stripe

なんか真面目?な記事が続いたので息抜きがてら。お気に入りのモノ語りを。 前回はこちら 好きこそモノの 7品目 旅行手帳 FLYING SPIRIT - 木曜レジオ

僕は古着が好きです。もっというと古着屋さんが好きです。 そういう気分の時は1日に数軒回ったりもします。

でも別に過去の名作とかブランドものを狙ってるとかじゃなくて、ひたすらに気になる棚を端から端まで見て、「自分の体躯に合った他でなさそうな服」を掘り出すのが好きなんです。安ければ尚よし。 ある種のギャンブルですよねー。 釣果がない時は謎の焦燥感に駆られてずっと店から出られませんし。

不健全だな。

まぁというわけでこの「好きこそものの」シリーズで時々古着も自慢したいなぁという次第で御座います。 そんなわけでこちら。

RED KAP soft stripe

なんとも言えない色でしょ? 紫とピンク(一応商品説明としてはネイビーとレッド)というエグい色の組み合わせながら、古着で少し褪せてるということもあってそんなにド派手ではない(はず)。 生地も軽くて通気性の良い夏向きの一枚です。表記によればポリエステル65%.綿35%。

タグを見るとこんなド派手のオレンジでこれも最高です。オレンジ大好き。

RED KAPは一度ポケット付きのパックシャツを買いました。気に入ってずっと着てましたね。この無骨な感じと想定してる骨格が多分僕向きなブランドな気がしてます。

いやー、これめちゃ良くないですか?こんな色の組み合わせ中々見ませんし、縦ストライプでシンプルですし。好きだわ〜。

今調べてみたらどうやら通販でも手に入れられそうなのでコイツがダメになってもまた買おうかなー。色違い買うのもアリ。 【楽天市場】RED KAPレッドキャップ インダストリアルストライプシャツ(メンズ・ロングスリーブワークシャツ)長袖【RDKP-S0010】【正規品】BB BW CW WB【0525】☆:FINKS

患者かもしれない第5心 読書記録3冊目「診察室の陰性感情」

良い人ぶってる自分の姿が何だかあいつみたいでした

八つ裂きにでもしてやりたいのは、本当はこっちみたい      Peg 「夜になったら耿十八は」より

ふー、1週間が早すぎる。 雨が降ったりじめじめしたりと何処となく夏が近づいてきましたね。 読書記録3冊目。前回はこちら患者かもしれない 第3心 読書録2冊目 大人の発達障害診療マニュアル - 木曜レジオ 読んだのはこちら 診察室の陰性感情 加藤温 著 診察室の陰性感情

概略

以下Amazonより引用

医療現場における陰性感情の成り立ちから対処法まで解説。

医師が患者に対して陰性感情を覚える瞬間はあらゆる場面に存在し、陰性感情が生じることにより、その場は硬直し、診療へ悪影響を及ぼしてしまいます。

本書では医療現場、特に外来診療で発生する陰性感情の成り立ちから対処法、そもそも陰性感情を生じさせないためのテクニックについて解説しています。 1章から5章までは総論として、感情の成り立ちから精神科医特有のスタンス、話の聞き方等を解説し、6章では各論として個別症例毎に生じやすい陰性感情について解説します。また応用編として7章では対患者ではなくチーム医療で生じる陰性感情への対象方を解説します。

外来診療や医療現場で陰性感情が生じることが多いと感じている方、またこれから外来診療へ携わる方は是非、本書を手に取ってみてください。 きっと自身の診療スタイルを見直すきっかけになると思います。

目次

はじめに

第1章 感情について 1.感情とは 2.感情の成り立ち 3.感情の特性 第2章 医療現場における陰性感情 1.診察場面で起きていること―陰性感情の発生― 2. 陰性感情があると何が問題なのか 3.いわゆる「難しい患者」とは 第3章 精神科医のスタンスと診療 1.精神科医と一般科医の違い 2.精神科医の患者の診かた 第4章 話の聴き方の基本 1.傾聴・受容・共感とは 2.話を聴く際のポイント 第5章 陰性感情をどうしたらよいのか 1.精神分析と転移 2.逆転移と陰性感情 3.陰性感情が生じる3パターン 4.陰性感情にいかに対応するか 第6章 各論 1.幻覚・妄想 2.うつ病 3.身体症状へのこだわり 4.パニック障害 5.アルコール関連問題 6.発達障害 7.パーソナリティ障害 8.自殺念慮のある患者 9.怒っている患者 10.話が長い患者 11.いろいろと「詳しい」患者 第7章 チーム医療における陰性感情 1「.信念対立」という考え方 2.オープンダイアローグからみるチーム医療 3.多元主義の有用性

対象読者

精神科医に限らない医師全般ですね。しかも、冒頭を読む限りビギナーとベテランどちらも対象にしているようです。実際そもそもの話の聞き方にはじまり、今まで無意識にしていたことを意識化することができると思われます。 救急や内科外来で出会うであろう精神疾患患者への「ありがちな」陰性感情についてもよく触れられています。

読んだ目的

ぶっちゃけジャケ買いの要素も強いです。めちゃデザイン良くないですか?勿論それだけではなくて、「陰性感情」というよく聞く単語をかなり無造作に使ってるなーと思い、またこの概念に絞った本というのが面白いと感じて読むことにしました。

感想

恐ろしく読みやすかったです。悪戯に小難しい書き方をするわけでもなく、それだけではなくて読み応えのある内容でした。 陰性感情についてひたすら書かれている本ではあるのですけれど、医師に陰性感情が出てくる原因の一つとして、「知らないこと」を筆者が取り上げます。それゆえに、陰性感情を煽る主訴についての丁寧かつわかりやすい解説がされているのがこの本の素晴らしい点だと思います。 例えば幻覚や妄想についての簡潔かつ明快な解説があり、僕は妄想についてかなり曖昧な理解をしていたのだな、と冷や汗が出ました。わかったつもりの概念についてきっちりと言語化するのは大切ですね。 改めて勉強の必要性を感じました。 精神科医になろうと思ってるわけでもないけど、ちょっと興味ある人、みたいな人にとってもかなり良い入門書なのではないでしょうか。

僕にとって想定される本書の内容を使う場面

陰性感情そのものはおそらく医師であればずっと付き合わねばならないものだと思います。なので、使う場面はかなり多いと思います。 この本をきっかけに精神科でよく使う単語の正しい定義を勉強しようと思いました。

夜になったら耿十八は - song and lyrics by Peg | Spotify

患者かもしれない第4心 論文でも読むか 「脳内ネットワークの競合と協調 ―デフォルトモードネットワークとワーキングメモリネットワークの相互作用―」

年中混乱中。

 簡単などんなクエスチョンだって

        やんなっちゃうもんな

    ササノマリイ「年中混乱中」より

ゴールデンウィーク終わりましたねー。何もしなかったなぁ。洗面所の撥水コーティングしたくらいかなぁ。そんな感じで今日は前々から言ってた論文を読もうと言う試みの第一弾です。 英語の論文を最後まで読む自信がなかったので、取り敢えず日本語の論文から手をつけてみました。 いつも以上に個人的な備忘録の趣が強い記事です。

読んだのはこちら

脳内ネットワークの競合と協調 ―デフォルトモードネットワークとワーキングメモリネットワークの相互作用―

脳内ネットワークの競合と協調

こちら、先日紹介した「大人の発達障害診療マニュアル」患者かもしれない 第3心 読書録2冊目 大人の発達障害診療マニュアル - 木曜レジオで紹介されてた論文です。

……論文ってどう紹介すりゃ良いんだろ。なんか内容そのまま書くのも意味不明だし、等身大の言葉を書くしかないんかな。 ここら辺も不勉強すぎて勝手が全くわかんないな。 まぁ備忘録的な感じで書いときゃ良いのか。

ひとまず内容としてはかなり「まとめ」 的な内容(学術的にこう言うのを何と呼ぶんだろうか)です。脳の各領域と機能がどのようにして研究されてきたかと言う歴史に始まり、最新(2013年の論文)の知見にまで触れられています。 普段(おそらく精神科では特に)聞く機会の多い「ワーキングメモリ」が実際の脳では「何処」に相当し、どのような時に働くのか、ということにも触れられています。 もう少し本文に沿って正確に言えばネットワークなので特定の領域に局在しているわけではないようですけれども。 「大人の発達障害診療マニュアル」でも触れられていた、デフォルトモードネットワーク(DMN)が如何にして働いている/働いていないのか、ということについて細かく描写されています。 正直途中から脳の解剖がしっかり入っていない僕は頭の中が混乱してきました。 脳の解剖だけに。

……取り敢えず、次の課題としてはこの論文で言及のあった脳の領域をしっかりイメージできるように成ることですかね。できるようになってからもう一度読みたいと思います。 多分、脳のネットワーク系に触れるという意味でいい論文なんだと思います。 まだこの論文の時点では脳のネットワークと精神疾患の関係性についてはまだ仮説の段階のようですが現在ではどう成っているんでしょう。 そのうちまた調べようと思います。 こんなふうに一つの論文の起点に学びの枝葉を広げていけたらなぁ、と夢想しています。 こんな緩い感じで続けていこうかなーって感じです。

年中混乱中 - song by sasanomaly | Spotify

患者かもしれない 第3心 読書録2冊目 大人の発達障害診療マニュアル

まずはアイコンタクトからにしないと

  君の視線にちょっと慣れないと

    シンガロンパレード「UFO」より

ゴールデンウィーク始まりましたね。なんとか前回宣言通りにぼちぼち勉強してます。 前回はこちら患者かもしれない第2心 読書録1冊目 精神療法の基本 支持から認知行動療法まで - 木曜レジオ 今回読んだのはこちら。

大人の発達障害診療マニュアル 第2版 姜昌勲 著 大人の発達障害診療マニュアル 第2版 7つのステップでわかる大人のASD・ADHD

概略

以下Amazonから引用

「大人の発達障害」は難しい,ややこしい.そう思っていませんか? その先入観は今すぐ捨てて下さい.大人の発達障害の診療は精神科医なら誰でも得意になれます.ASDを含む大人の発達障害を診るために必要な「正しい知識」と「少しのコツ」を7つのステップにまとめた好評書をアップデートし,WAIS-IV知能検査など実務状況の変化にも完全対応,さらに読みやすくなりました.日常臨床を豊かにするヒント満載の一冊です!

目次

第1のステップ 正しく知る 発達障害について勉強する 第2のステップ 情報を集める 生育歴とチェックリスト、心理検査、第三者からの問診 第3のステップ 診断する DSM-5とうまくつきあう 第4のステップ 見逃さない・間違わない 合併と鑑別を大事にする 第5のステップ 必ず精神療法を行う 聞くだけでなく具体的な行動処方が大切 第6のステップ 正しく薬を使う 薬は第一選択ではない 最後のステップ いざ、診療へ!

対象読者

全ての精神科医に向けて、と思われます。本文の中でも統合失調症よりも発達障害の方が有病率が高いということに触れられています。精神科医であれば診れるべき疾患であるとの筆者の思いを感じました。

読んだ目的

今のところ、僕が精神疾患の中でも特に興味があるのが発達障害です。特に大人の。 僕自身がおそらく特性を持っていること、そして有病率の高さから患者が多くいることから興味を持っています。なので、なにかとっつきやすく、よくまとまっている新しい本がないかと書店で探して行き着いたのがこの本でした。

感想

とても読みやすくまとまった本でした。 発達障害の定義、歴史に始まり、診察室での病歴聴取の具体的な方法まで書かれていたのはとても参考になりました。 そして中でも、発達障害は様々な精神疾患との合併が多く、それを前提とした、様々な精神疾患との鑑別ポイントと合併があった場合の診療へのアドバイスが描かれていたのがとても良かったです。パーソナリティ障害とASDの鑑別、統合失調症発達障害の鑑別などいつも疑問に思っていたことの多くのことに触れられていて腑に落ちることが数ありました。 変に固くなく、本当に実際の臨床に寄り添った本だと思います。

僕にとって想定される本書の内容を使う場面

精神科に於ける全ての問診で使える、使うべきアイデアが散りばめられていました。それは、発達障害がコモンなもので鑑別として頭に置いておくべきものでもありますし、鑑別のあり方や、家族へのアプローチなどより一般性のある話も多く描かれていました。

UFO - song by シンガロンパレード | Spotify